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創立80年を迎える垣原総合病院は、創立以来最大の危機的状況にあった。
これまでの地域貢献と豊富な症例によって日本国内から確固たる信頼を得ていたが、とある3つの出来事により、これまで積み重ねて来たものが崩れ去ってしまった。
厚生労働省事務次官の心臓バイパス手術、死刑執行された死刑囚の救急搬送、そして事務次官の手術を執刀した垣原総合病院院長垣原公一の死。
事務次官のバイパス手術は簡単なものと思われたが、術後、事務次官が目を覚ます事は無かった。現在も集中治療室で眠り続けており、執刀医であった院長の医療ミスが疑われている。渦中の院長が屋上から転落し死亡した事でその疑いも濃くなったが、他殺の線でも捜査が続いている。そんな騒動の中、救急搬送で受け入れた死刑囚が治療後意識を取り戻し脱走。病室前に常駐していた警察官の不手際と言えばその通りだが、病院側の落ち度も否定は出来ない。マスコミは大病院の同時多発的なスキャンダルを大々的に取り上げ、連日ワイドショーをにぎわせている。
もはや大病院であっても存続すら危うい危機的状況の中で、病院存続をかけ次期院長を決める院長指名推薦者を勝ち取ろうとする会議が始まろうとしていた。