「鶴姫伝説~瀬戸内のジャンヌ・ダルク」の上演が始りました。ヒロインに元タカラジェンヌを起用した5年ぶりの再演です。
「鶴姫伝説」は2009年4月から1年間上演され、8万7,000人余りを動員した、坊っちゃん劇場の代表作となるミュージカルです。再演を望む声が多く、しまなみ海道開通15周年と瀬戸内海 国立公園指定80周年の節目に合わせて、2014年11月から2016年1月までロングランで再演されました。主役の鶴姫を元タカラジェンヌの塩月 綾香さん、脚本をディズニー映画「アナと雪の女王」の訳詞を担当した高橋知伽江さんが手がけました。
物語は今から約440年前の戦国時代。
鶴姫は、しまなみ海道の大三島に鎮座する日本総鎮守大山祇神社大宮司・大祝安用の娘としてすくすくと育っていた。しかし、世は天下争乱の時代。周防(現在の山口県)の大内氏が勢力を広げ、瀬戸内海の制覇に乗り出してきた。
大祝氏は代々神職として、伊予を治める河野氏や来島氏に支えられていたが、大三島が侵略されそうになると、一族の代表者が統括者として出陣。鶴姫の次兄・安房は、大内軍を撤退させたが、討死したため、17歳の鶴姫が一族を率いて戦場に向かうことに…。
瀬戸内海の平和を守ることを大山祇神社の守護神の龍神から託される鶴姫だったが、戦いが憎しみを生み、憎しみが憎しみを重ねる世の中に迷い、苦しむ。
「誰かがこの連鎖を断ち切らなければ……」。
鶴姫を心から愛し、命を捧げる若い海将・クロタカ。女として鶴姫の気持ちを知り、窮地を救おうとする幼なじみのカモメ。恋と友情と一族の運命が交錯する中、平和を願う鶴姫が取った決断は……!?