卒業式間近のとある中学校の職員室が舞台。
主人公ベテラン国語教師の河西文子は卒業生のお別れの言葉の原稿を書く為PCの前に向かっている。職員室の外では校庭の花壇が荒らされたと大騒ぎ。
花壇の事件の犯人は文子のクラスの生徒ではないかと疑われます。
花壇の事、お別れの言葉の原稿の事、そして認知症を患いはじめた母親のこと。
文子は色々なことに追い詰められ妄想の世界に逃げ込んでいきます。
そこでは文子の同級生がセーラー服姿で現れたり、
亡くなった恩師と自分の母親が楽し気に一緒に歌を歌ったり踊ったり、
まだ行っていないはずの卒業式が執り行われたりと不思議な時間が流れます。
舞台は現実の世界と妄想の世界が行ったり来たり。
いつしか自分が作り出している妄想の世界の中で励まされ、自分の進むべき光を見つけだします。
中島淳彦最後の作品。中島ワールドが大変な現代社会に生きる皆様へ送る応援歌!
さぁ、あなたも妄想の世界へ足を踏み入れてください。