約400年の歴史があり、日本の伝統的な舞の一つ「地歌舞」。奉納舞としておこり、知る人ぞ知る至芸として文化人、お座敷文化を中心にひっそりと続いてきた。その中でも、地歌舞の一流派「古澤流」は、姫路城に伝わる「御殿舞(「亻舞」※人偏に舞)」の系譜を引く、様々ある地歌舞の中でも珍しい経緯を持つ流派である。 家元 古澤侑峯が、地歌舞古澤流のルーツをたどり、各時代を代表・象徴する舞を実演して見せながら、著名文化人との対談も交え、古代から現代につながる日本の舞の歴史を紐解いていく。全四話の最終章。 本格的な伝統芸能配信であると同時に、教養を楽しみ、映像美・最新XR映像技術を堪能できる、教養エンタメ番組!
EP4 そして地歌舞の完成へ 地歌舞へつながる日本の舞の歴史 最終章【近世~現代】地歌舞「雪」
~地歌舞の代表曲「雪」 伝統の名作をVR空間で舞い 新たな古典の世界を拓く~
地歌舞古澤流の家元古澤侑峯が、自らの流派の源流をたどり、日本の舞・女舞のルーツをたどる最終回。
地歌舞古澤流は、姫路城の「御殿舞(亻舞)」の手ほどきを受けながら、近世以降に上方で座敷舞として発展した「地歌舞(上方舞ともいう)」を継承している。
地歌舞といえば「雪」と言われるくらいの名作、人気作で、古澤侑峯も若年のころから度々舞ってきた。
畳半畳で全てを表すことができるともいわれるほど、動きが少なく抽象的に表現され、地味にも見えながら奥深いものを孕んでいる地歌舞の世界。今回、この名作に現代技術VRによる新表現で挑む。これまでの舞踊家人生全てが注ぎ込まれた古澤侑峯の渾身の舞。
巻末には、これまで上演してきた古典作品の「超訳」が楽しめる特別コンテンツも。現代における古典の楽しみ方を提案する。