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【intro】
関東近郊の科学研究学園都市。老舗の葬儀社。
人の死をメシの食い種にする男達のハードボイルドな日常。
今日も黒いスーツを身にまとい、改造クラウンを運転してご遺体を運ぶ。
ご遺族代表の挨拶がやばかった。
気丈な婆さんが別れの際で只の少女になっちまって。その慟哭にもらい泣き。
「葬儀屋が泣くんじゃねぇ」
裏の業者用の喫煙所で社長にぶん殴られた。黒いネクタイを緩めて煙草をふかす。
事務所に戻ったのは22時。同僚のあの娘がまだ残業してた。少し喋った。
やわらかに透る彼女の声。内容なんて聞こえちゃいない。
そこに突如として鳴り響く黒電話のベル。
ひっきりなしに舞い込む葬儀の依頼。死亡者は全員、男。
街の男たちが原因不明の死の波に飲み込まれていく。
そして俺たちは、
壮絶な愛の運命と対峙する。
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何の変哲もないくせに、他に類を見ないロッキンブルーズ会話劇。
衝撃的です。
何が衝撃的なのか自分たちでもよくわからないままですが、衝撃の作り方は知っています。衝撃的な演劇で、ふんづまった世界を救いたい。そんな所存です。
キャスト
佐藤健士(キコ/qui-co.)/東澤有香(キコ/qui-co.)/百花亜希(DULL-COLOREDPOP)/鶴町憲/川上憲心/春名風花(プロダクション・エース)/家田三成/川船敏伸/太田旭紀/山田奈々子(ECHOES)/小栗剛(キコ/qui-co.)
スタッフ
作・演出:小栗剛(キコ/qui-co.)/演出助手:渡辺祐太・宮藤仁奈/舞台監督:吉倉優喜/照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)/音響:杉山碧(La Sens)/舞台美術:平山正太郎(Centreline Associates)/当日制作:黒田哲平(voyantroupe)/メインテーマ曲:「Lyra」byエリカ(エチカ/BLASH)/スチール:阿萬芽衣/映像作成及び撮影:田巻正典/制作:サリバン・レコード