【EPAD】
作品のベースとなったのは、組踊の「執心鐘入」と、そのもととなった、能楽の「道成寺」である。
日本・沖縄で愛され続ける古典の傑作に、現代的な「愛」の解釈を加えた。「炎の鐘」は、沖縄伝統芸能の所作や舞踊をベースにその世界観を見事に表現した“新たな沖縄芸能の傑作”。
愛し合っていると信じていた若松という青年の旅立ちに、激しく渦巻く女の執念はその身体を突き破り、女を蛇に変え、鬼に変える。そして灼熱の激情は、寺の鐘に身を隠した若松を鐘もろども焼き、とうとう女の自らの身をも焼き尽くす。
愛は時に苦悩や葛藤をもたらし、瞬時に激しい怒りや憎しみを生んでしまう。それでもなお美しく、尊い愛。苦しみ抜いた末に成仏した女の魂がたどり着いた境地は、若松が迎える穏やかで美しい、純真な世界だった。
EPAD・・・「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」
(文化庁「文化芸術収益力強化事業」)の略称です。
本サイトでは、同事業において、新旧の舞台芸術の映像を配信できるように権利処理した作品に【EPAD】の印をつけています。
キャスト
佐辺良和/田口博章/宇座仁一/砂川政秀/岸本隼人/髙宮城実人/島袋奈美
スタッフ
劇作家:玉城朝薫,ふじたあさや/演出:ふじたあさや
/音楽:川崎絵都夫/振付:知花小百合/舞台美術:池田ともゆき/照明:坂本義美/音響:山北史郎/音響オペレート:犬養憲子/衣装:知念瞳/演出助手:前里茜,國仲正也,みうらもとお/舞台監督:竹内義人/企画制作:下山久