1958年、戦後13年目の東京。
画家を志す三郎は、河西先生や吉やんとともに紙芝居を生業としていた。普及し始めたテレビに押されて苦しい紙芝居からは次々と仲間が去っていき、友人小野からは人形劇に誘われている。三郎は、それまで描いていたギャグ漫画紙芝居ではな
く、本当のことを描くために時代劇『赤目』を描き始める。
——時は江戸、上野沼田領の百姓達は領主信直の圧政に苦しんでいる。妻を殺された松造は復讐を誓う——
小野の劇団員である早苗の協力を得ながらも、やがて紙芝居の限界が訪れる。三郎は紙芝居を続け『赤目』を描き上げられるだろうか。
漫画『赤目』とその作者・白土三平をモデルに、激動の昭和30年代と江戸時代の農民一揆が交錯する物語。もがきながら「本当のこと」を求めて闘う者たちのラストシーンとは。
黒澤世莉と全国から集まった俳優・スタッフの手で、斎藤憐の幻の初期戯曲が半世紀を経てよみがえる!
キャスト
蔭山ひさ枝(from静岡)/上条拳斗(from福岡)/菅野貴夫/國松卓/高田遼太郎(from新潟)/直江里美/野村亮太/百花亜希/渡邊りょう
スタッフ
演出助手:ヒザイミズキ・植田望裕/ムーブメント:小林真梨恵/舞台監督:大石晟雄/照明:小林愛子・松本永/音楽:後藤浩明・藤田奏/舞台美術:袴田長武/衣裳:及川千春/宣伝美術:デザイン太陽と雲/WEB制作:ブラン・ニュー・トーン(小林タクシー・阿波屋鮎美)/写真撮影:保坂萌/配信映像:観劇三昧/制作:加藤仲葉・中谷弥生・谷川清夏・松本一歩/協力:有限会社而立書房・アトリエクロイハコ・waqu:iraz・劇団晴天・Fantasista?ish.・eimatsumoto Co.Ltd.・劇団渡辺・舞衆一ノ太刀・有限会社エンパシィ・ままごと・平泳ぎ本店/スペシャルサンクス:安彦道代・夏目房之介・菊池伸枝・佐々木夕貴・福田貴裕・松本しゃこ/企画制作・主催:合同会社Level19・文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業