カテゴリー ドラマ, その他,
劇団名 演劇/微熱少年
公演時期 2023/05/27
地域 関東
キャスト
小池舞/久保田雅彦
スタッフ
作・演出:加藤真史
特別協力:群馬県立館林美術館
美術:濱崎賢二(六尺堂・青年団)
漫画協力:イマイマキ
美術協力:黒柳侑紀
音楽音響:加藤真史・Mercy.feat.Rémi
稽古アシスト:田村菜穂
当日運営:成澤陽子・栗原一美
映像記録:岡安賢一(岡安映像デザイン)
舞台写真:宮本雅通
協力:レトル・青年団・六尺堂・松竹エンタテインメント・フォセットコンシェルジュ・劇団ブナの木 ・オフィスイヴ
後援:群馬県・群馬県教育委員会・群馬県教育文化事業団
企画制作:演劇/微熱少年・加藤総合研究所
主催:演劇/微熱少年
あらすじ
【あらすじ】
大人気覆面マンガ家・夢宮鈴世が亡くなった。連載中の『スパ戦士グローカスの娘』が多額の制作費・宣伝費をかけてアニメ化されネット配信されるのを直前にして担当編集者・大庭津奈子(おおばつなこ)は死因含めその事実を伏せ、チーフアシスタントだった申徹(さるとおる)に夢宮鈴世として描き続けるよう依頼する。しかし、自らも漫画家として独り立ちしたい申徹は釈然としない。交換条件としてプロジェクト終了後、自分の名義で作品発表を願い出るが、その作品に致命的な欠陥が見つかり断念。申徹は夢宮鈴世として描くことを了承する。大庭が元漫画家の三原風子(みはらふうこ・PNフーコー三原)だったことが露呈し、現在は編集者としてAIを駆使し多くの人気作を担当する仕組みが明かされる。申徹の作家としての実存性と、出版や創作をめぐる構造が対立する。
【梗概】
浅田彰の『構造と力』について、東浩紀が自著『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』を踏まえながら「哲学は終わってるから、(浅田さんは死んだ哲学の)死体解剖をやった。死んじゃったってことを分からせるた為に『構造と力』とかを書いた。ほら見ろこんなもんだ、こんなことをまだお前らはやってるんだ、要約すればこんなもんだと。ところが何か知らないけどブームになって、そこに若者がばーっとついてきちゃった。浅田さんはニューアカブームみたいなのをすごく馬鹿にしてたと思う。でも他の人達は勘違いして、なんかもう一回哲学ってすごく盛り上がってるんじゃないかと思って......」と解説していました。同じような構造のトレースはどこにでもあって人文科学系の創造についての「言い換え」はたくさんあるように思われたのです。とくに、漫画・コミックについて、紙の雑誌という流通や経済の構造があって発生した表現が、媒体がWebなどの電子媒体に代わっても表現が本質的に変容していないことに興味を持ったことで、そのスケッチを試みたのが本作となります。登場人物名はその思考枠組みと劇中のファンクションを重ね合わせて、サルトルやフーコーらのアナグラムやもじり。
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