1954年の創立以来、戦後日本の新劇活動の一翼を担った演出家・広渡常敏を中心に、「演劇行為の中に人間の変化の契機をつくる」ことを根底においた創造の集団をめざしてきた。1977年より、東京都練馬区に「ブレヒトの芝居小屋」を建設。オープンスペースの前衛的な小劇場で、すべての創造の拠点として日本のみならず世界へと作品を発信し続けていた。約50名の劇団員が、常にアクチュアルな演劇を求めつづけ、時代と世界に向きあった活動を、年間150~200ステージの規模で展開し、海外公演も積極的に行っている。2019年、長年の拠点だったブレヒトの芝居小屋を離れ、新しい拠点として埼玉県・新座市にて活動をしている。
1954年の創立以来、戦後日本の新劇活動の一翼を担った演出家・広渡常敏を中心に、「演劇行為の中に人間の変化の契機をつくる」ことを根底においた創造の集団をめざしてきた。1977年より、東京都練馬区に「ブレヒトの芝居小屋」を建設。オープンスペースの前衛的な小劇場で、すべての創造の拠点として日本のみならず世界へと作品を発信し続けていた。約50名の劇団員が、常にアクチュアルな演劇を求めつづけ、時代と世界に向きあった活動を、年間150~200ステージの規模で展開し、海外公演も積極的に行っている。2019年、長年の拠点だったブレヒトの芝居小屋を離れ、新しい拠点として埼玉県・新座市にて活動をしている。
音楽劇 消えた海賊
東京演劇アンサンブル
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揺れる
東京演劇アンサンブル
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東京演劇アンサンブル
その他
【EPAD】
とある港町、偽装葬儀によって、徴兵逃れをしている若者たちが増えていました。神父はそれを知って、ボヘミヤの王子に耳打ちします。王子はおもしろがって、その若者たちをあつめて海賊をつくろうと考えます……戦争の足音が近づいていたある日、妙な海賊団が結成されました。どこの国にも属さない、誰の持ち物でもない、独立自営の海賊たち。自由と平等を愛し、人殺しをしない、海賊らしくない海賊が、若さって何だ! 自由って何だ!! と大海原に漕ぎ出していきます。
EPAD・・・「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」
(文化庁「文化芸術収益力強化事業」)の略称です。
本サイトでは、同事業において、新旧の舞台芸術の映像を配信できるように権利処理した作品に【EPAD】の印をつけています。
雨宮大夢/二宮聡/堀光太郎/小田勇輔/刀根友香/永野愛理/原口久美子/洪美玉/三木元太/仙石貴久江/和田響き/町田聡子/篠澤寿樹
劇作家:広渡常敏/演出:公家義徳
/音楽:林光/美術:池田ともゆき/照明:宮田正芳/衣装:稲村朋子/振付:菊地尚子/音響:田村悳/舞台監督:三木元太/制作:小森明子・太田昭
東京演劇アンサンブル
ファンタジー ドラマ アート
3つのパートが入り混じって展開し、最後に融合していく。
1 PTSDらしい兵士と、ひとりの女が向かい合っている。女は兵士に「息をしろ」と言う。
兵士は女を拒絶する。だが女はあきらめない。何度もいろんな具合に、自閉している兵士と意思疎通しようとしている。
2 アルロ(ウィリアム・ブレイクの神話的世界の、最下界)の端に男が座り込んで、世界を観察している。男の笑い声で轟音が鳴り、地震が起こり、体を揺らすと地面に亀裂が走る。この男の服のポケットには、コマのような人間がたくさん入っていて、時に応じてそのコマを繰り出す。男の背中には〝理性〟と書かれているが、理性というよりは合理的に欲望を追求する資本主義を煽る存在のようだ。反対の端には見捨てられた男が座っているが、人びとに忘れ去られ、金属で固められている。その男の名は〝想像力〟。
3 ベルリンの一角、どこかのバルコニーにいる人びと。外の世界を眺めながらゲームでもしているのか。彼らは短いことばのやりとりしかしない。心の内は、モノローグでのみ語られる。
アルロの端の男の笑い声が轟音として鳴り響き、人びとは不安に駆られる。バルコニーから見える街路に、メラーさんというおばさんが出てくる。轟音を止めようとしているらしい。そんなことしたってどうしようもないのに。若者たちは冷やかしながら眺めている。しばらくするとメラーさんがたくさんのケーブルを抱えて戻ってきて、倒れる。誰も助けに行かずにいると、デブ猫がメラーさんを舐めに来る。見ていられなくなった何人かが、メラーさんを助けに外に出る。
その時、見捨てられた男、アルロの端の男とともに世界を創った男が目を覚ます。
同時に、アルロの端の男は、メラーさんを助けたことに憤り、もっと体を揺する。
と、バルコニーの屋根が崩れ落ち、人びとは路上に放り出される。
外に出た途端、この地震の責任をめぐってのいがみ合いが始まる。
アルロの端の男は、パンパンに膨れたポケットから緑の男たちをつまみ出す。
「列を組んで、片足を上げろ、反対の足をあげろ。片手は心臓にあて、もう片手は引き金に」
軍隊出動。
津波が迫っている、と軍隊は人びとを退避させる。
でもまだ家の中に人が。だが反抗は許されない。
Room Three. Movement. Show yourself! Stop right there!
撃て。
あれ、バッハマンさんところの小さい子よ。
こどもを撃ち殺した兵士は、青くなってうずくまる。そこへ、こどもを殺された母親が近づいていく。
3つのパートは一つに融合する。こどもを撃ち殺した兵士は兵士にこどもを撃ち殺された母親の差し出した手を取る。見捨てられた男はアルロの端の兄弟を見出し、駆け寄って抱きしめる。路上に放り出され、死を目の前にしていた人びとは笑い、夢や希望を語り始める。
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/小田勇輔/篠澤寿樹/篠原祐哉/仙石貴久江/永野愛理/永濱渉/奈須弘子/原口久美子/洪美玉/三木元太/山﨑智子/和田響き
作:マリア・ミリサヴリエヴィッチ/訳・ドラマトゥルク:高橋文子/構成・演出:公家義徳/音楽:国広和毅/舞台美術:池田ともゆき/衣裳:稲村朋子/映像:三木元太/音響:島猛/照明:真壁知恵子/宣伝美術:本多敬・奥秋圭/舞台監督:篠原祐哉/制作:小森明子・太田昭・辻尾隆子
JASRAC許諾番号:
9015824001Y43136
NexTone許諾番号:
ID000002082