東京を中心に活動する劇団。
2012年旗揚げ。
一貫して「妖怪」をモチーフとした、明治後期から昭和中期の物語を主に上演。
街灯もなく、通信手段も確立されていない時代の中で、人はどう生きて来たのか、
暗闇をどのように捉え畏怖して来たのかを、特有の重圧的な空気感で表現する。
また、現在失われつつある前時代的なムラ社会構造や人間関係の強固な繋がりを、
昨今の不安定な社会情勢や個人の関係性の希薄さと比較し、
その変化や優劣性の再認識を訴えかけている。
「妖怪」そのものを描くのではなく、あくまで人間が伝承や対人関係に翻弄され、人が人で無くなっていく様を描く。
東京を中心に活動する劇団。
2012年旗揚げ。
一貫して「妖怪」をモチーフとした、明治後期から昭和中期の物語を主に上演。
街灯もなく、通信手段も確立されていない時代の中で、人はどう生きて来たのか、
暗闇をどのように捉え畏怖して来たのかを、特有の重圧的な空気感で表現する。
また、現在失われつつある前時代的なムラ社会構造や人間関係の強固な繋がりを、
昨今の不安定な社会情勢や個人の関係性の希薄さと比較し、
その変化や優劣性の再認識を訴えかけている。
「妖怪」そのものを描くのではなく、あくまで人間が伝承や対人関係に翻弄され、人が人で無くなっていく様を描く。
人魚 ―死せる花嫁―
鬼の居ぬ間に
(0)
土蜘蛛 ―八つ足の檻―
鬼の居ぬ間に
(0)
雪女 ―密室の行軍―
鬼の居ぬ間に
(0)
鬼の居ぬ間に
朽ちるとも、
白い肌はみずみずしく、
鈍色の瞳は光に満ち、
朱に染まる唇は艶やかに微笑んでいる。
朽ちるとも、
白き衣を纏う花嫁と、
三々九度の杯を交わし、
生涯共に生きる契りに心が躍る。
幸福である。
どれだけ貧しく、
どれだけ飢饉に晒されようとも、
其の肉体が此処にある限り――。
「衆に押し出され、
凍てつく海を泳ぐ花嫁に、
私は人魚を見たので或る」
大正十二年二月某日
赤猫座ちこ/伊藤俊輔(ONEOR8)/北川義彦(十七戦地)/島田雅之(かはづ書屋/DART’S)/杉村こずえ/鈴木利典(扉座)/林竜三/広野健至/三浦久枝/森下由美子/山川恭平(Peachboys)/吉田多希(鬼の居ぬ間に)
脚本・演出:望月清一郎
舞台監督・舞台美術:門馬雄太郎/音響:宮崎淳子(サウンドウィーズ)/照明:南香織(LICHT-ER)/宣伝美術:麻草郁/映像:神之門隆広(tran.cs)/制作:藤井のりひこ(GEKIGAproject)・津金由紀(鬼の居ぬ間に)/演出助手:中村葵/企画・製作:鬼の居ぬ間に
鬼の居ぬ間に
北国。
皮膚は擦れ、爪は割れ、腕も上がらず絶えず空腹が押し寄せる。
石油くさい南京米を喰らい、どうにか飢えを凌ぎ、つるはしを振り下ろし岩を穿つ日々に明け暮れる。
酷く爛れ、痛みと痒みが付き纏う膣に塗る薬もない。
顔や背に傷があれば値打ちが下がるからと、客の取れぬ日は足裏に焼けた火箸を当てられる。
穴ぐらに巣を張った蜘蛛は、虫の来ぬことを知っていたのだろうか。
痩せ衰え、いずれの死を悟って、それでも虫を待ち続けたのだろうか。そこから、抜け出そうとはしなかったのか。
暗闇しか見つめなくなったこの目には、太陽は眩し過ぎるのだろうか。
『語るな、畜生』
~土蜘蛛伝説~
平安時代、朝廷へ楯突いた妖怪。
源頼光を暗殺しようとした土蜘蛛が、その正体を見破られ、洞窟へと逃げるも、
頼光率いる四天王に退治される。
東象太朗(KAMAYAN)/植木希実子(三度目の思春期)/大沼亮吉(Studio Life)/小島明之(カムヰヤッセン)/佐藤大地/佐野陽一(サスペンデッズ)/瀧澤千恵(SkyTheaterPROJECT)/田中千佳子(チタキヨ)/長藤粧子/仁木紘(サムライプロモーション)/平川千晶/山川恭平(Peachboys)/吉田多希(鬼の居ぬ間に)/吉田テツタ
脚本・演出:望月清一郎
舞台監督・舞台美術:門馬雄太郎/音響:宮崎淳子(サウンドウィーズ)/照明:仲大盛桂子(Kiesselbach)/宣伝美術:麻草郁/映像:杉岡大樹/題字:宮本良太/演出助手:中村葵、忍久保美佳/制作:中津育美、津金由紀(鬼の居ぬ間に)
鬼の居ぬ間に
「天は、我々を見放すことは無かった」
明治三十五年一月二十三日早朝。
雪中行軍演習のため、青森第五連隊は北八甲田連峰北麓の田代新湯に向けて出発した。順調だった行軍も、昼過ぎから天候が一転。暴風雪が連隊を襲う。
吹雪は一向に治まりを見せず、空腹と寒さに震える隊員。腰よりも高く降り積もった雪を、泳ぐように進む。一人が倒れ、追う様にして、また一人倒れる。進むことも戻ることも早この雪山では叶わない――。
第三小隊の幸運は、残された我々七人が、雪小屋を発見できたことである。そこで囲炉裏を囲み、救助に望みをかける。 暖を取り、隊員に笑顔が戻ったような気がした。だが――
何かおかしい。この隊員たちの、異様なまでの笑顔。そして、我々の他に、誰かがいたような――。
「この事は、誰にも話してはならない――」
脳に声がこだまする。そのたびに、親友の保積小隊長が云う。
「心配するな、岩木。我々は、必ず生きて帰る」
冬の八甲田は、私に何を隠しているのだろう。
諌山幸治(ブラジル)/宇都宮快斗/金崎敬江(miel)/北川義彦(十七戦地)/佐藤大地/島田雅之(DART’S/かはづ書屋)/広野健至/山川恭平(Peachboys/3.14ch)/吉田多希(鬼の居ぬ間に)
脚本・演出:望月清一郎
舞台監督:門馬雄太郎/舞台美術:門馬雄太郎/照明:仲大盛桂子(Kiesselbach)/音響:宮崎淳子(サウンドウィーズ)/撮影:杉岡大樹/宣伝美術:麻草都/題字:宮本良太/制作:美吉弘恵、津金由紀
JASRAC許諾番号:
9015824001Y43136
NexTone許諾番号:
ID000002082