2月。冬。さる農法の実践者・堀内を慕う主婦達が中心に結成した農園『みのり』。三年目を迎えるにあたって畑を広げる計画を立てると、堀内の友人で農園近くにある毎々寺(まいまいじ)の老師の指示で、若い修行僧が手伝いに送り込まれる。今にも雪が降りそうな寒空の下、寡黙に畑仕事をする主婦と修行僧たち。
その日は堀内の米寿のお祝い。収穫後、久しぶりに集まる『みのり』のメンバーは相変わらず元気ですが、一人の主婦が、どうやら同じメンバーの夫と離婚するという噂が聞こえてきます。主婦達の人間模様や、堀内の壮絶な生き方に翻弄される修行僧たち。
堀内は言う。寒いから服を着るのか。服を着るから寒いのか。
老師は言う。色即是空。空即是色。
全体、生きるって何なのか?
「わら一本の革命」の著者である故・福岡正信氏の生き方をモチーフにして、農園という、生きることに直接繋がる小さなコミュニティーを丹念に描くことで、現代人の営みの儚さや苦悩、そしてだからこそ愛しい人間存在を描く。
キャスト
青木シシャモ/市橋朝子/舘智子/西山竜一/向原徹/*久行しのぶ/*遊佐絵里(以上タテヨコ企画)
井上太(劇団銅鑼)/岩倉真彩/北村延子/小林至(双数姉妹)/代田正彦(★☆北区AKT STAGE)/武田祐美子(せし-おんど)/田代尚子/林大樹/原口健太郎(劇団桟敷童子)/森下なる美
*ダブルキャスト(撮影時:遊佐絵里)
スタッフ
作・演出:横田修
舞台監督:木村光晴/照明:鈴村淳/音響:中村光彩/舞台美術:濱崎賢二(青年団)/宣伝美術:平地みどり/チラシ写真:神山靖弘/演出助手:大塚あかね・中島悠子(多少、少女)/制作:津吹由美子・タテヨコ企画制作部/製作:タテヨコ企画/The other members:舘野完・ちゅうり・服部健太郎・好宮温太郎/協力:★☆北区AKT STAGE・劇団桟敷童子・青年団・双数姉妹・劇団銅鑼・(株)ナノスクエア・池林房・太田篤哉/助成:平成26年度芸術文化振興基金助成事業