2018年、劇団創立21年を迎え、新たなステップを踏み出すVOGAは劇空間をあえて劇場に移し、新作のパフォーマンスを創りあげた。プロジェクションマッピングにて現実の空間を複数の幻想的空間に変化させ、大音響のオリジナル音楽の中、演者が発語し、一般的なダンスではなく『動作』と呼ぶ独特の身体表現で群舞を行う。野外や非演劇的な空間を劇場空間に創り変えてきたVOGAが、今回、劇場をいかにVOGAらしい異質な空間に創り変えるか、そして、いかなる表現を産み出すか、ぜひお楽しみ頂きたい。
■作品テーマ■
この作品の意図は、徹底された『孤独』の主、キリストとアルトを偶像として存在させ、彼らのように一個人が『真の孤独』(それは鳥のように大空を舞うに等しく)を果たせるか否かを問う。『真の孤独』をやり切れない私たちを前提として、なぜ社会の一員として生きているのか、なぜ権力に正しく向き合わなければいけないのか、の議論を観客に煥発させるためである。
美と暴力と。直観と情熱と。
(演出・近藤和見)
キャスト
草壁カゲロヲ/うめいまほ/長谷川りか/佐藤敦子(以上VOGA)
岩本苑子(少年王者舘)/菅一馬/吉﨑加奈(舞夢プロ)/久保健太/無糖新十郎/尾形柚香(かまとと小町)/羽室ミユ(かまとと小町)/笠原湧/岡崎叶大/大石智也
スタッフ
演出・脚本・音楽・振付:近藤和見/舞台監督:河村都(CQ)/美術:今道鮎美/映像:吉光清隆(PLAYSPACE)/照明:大沢安彦/音響:高田文尋(ソルサウンドサービス)/音響オペレート:丹治晴奈(エスエフシー)/機材:ソルサウンドサービス/衣裳:山口 禮子・樹下 由紀/表紙絵:Misato Iwamura/情報宣伝:齋藤秀雄、森宗 香土巳(ISSO inc.)/舞台写真:井上嘉和(井上写真事務所)/制作:水波流・永井ゆきこ・齋藤秀雄・片山知音/制作協力:ルーク伊藤・岡野万里子・渡辺綾子・前田紀美枝・MAGASINN KYOTO/主催:VOGA/協賛:株式会社共立メンテナンス/後援:株式会社レプトン/協力:大阪市立芸術創造館/助成:アーツサポート関西・大阪市助成公演・平成30年度文化庁芸術祭参加公演