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遊劇舞台二月病
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遊劇舞台二月病
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遊劇舞台二月病
ドラマ
「戦争がありました」
たくさん大事な人がいなくなって
みんな余裕がなかったです
と昔話の様に感じます
「戦後がありました」
少ないものの取り合いで
みんな余裕がなかったです
と思い出話の様に感じます
「地震が」「大水が」「流行り病が」
「貧乏が」「仕事が」「差別が」
ずっと、誰かが何かに追い詰められて
余裕がなかったです
でも、何かし乗り越えて来た事もある
乗り越えられんで埋めたった事も、キレイ
事に紛らせて一緒に連れて行こうと思う
石田麻菜美/武田真悠/橋本達矢/松原佑次/浦長瀬舞(冷凍うさぎ)/尾形柚香(かまとと小町)/河本久和(空の驛舎)/高橋紘介/德永健治/中村ユリ(アルソア日粧)
脚本・演出:中川真一/舞台監督:西野真梨子/舞台美術:佐野泰広(CQ)/照明:高木里桜/音響:浅葉修(Chicks)/衣装:はたもとようこ(桃園会)/衣装協力:実盛優花/宣伝美術:松原佑次・河合沙容子/制作:(同)尾崎商店/舞台写真:小嶋謙介/舞台映像:武信貴行(観劇三昧/SP水曜劇場)/配信用撮影:森達彦(もみあげフラメンコ)/演出助手:白水恵(cx.fsession)
遊劇舞台二月病
ドラマ
同和という言葉が、他人事じゃ無いように聞こえ始めるのに、産まれてから16年かかった。
「あこの子ぉとは遊んだぁあかん。」
新しい友達ができる度に聞いてきた。
正直ちゃんと理解してなかったし、学校でも理解せんでええって教えられてきた。
僕も
「あこの子ぉとは遊んだぁあかん。」
って教えなアカンのか、教えたく無いんか。
全然判断つかんまま、ずっと夜道を歩いてる。
33年目。
そろそろかな。そろそろか。
月明かりも十分に眩しいと。
叱られてるんか、許されてるんか、悩めるようになって来た。
【ウイングカップ再演大博覧會参加作品】
石田麻菜美/武田真悠/橋本達矢/松原佑次/ルーデルマン大地/池山ユラリ(彗星マジック)/岩本康希/谷屋俊輔(ステージタイガー)/真嶋秀典
作・演出:中川真一/舞台監督:西野真梨子/舞台美術:佐野泰広(CQ)/照明プラン:南勇樹(BS-Ⅱ)/音響プラン:浅葉修(Chicks)/音響オペレーター:道野友希菜/衣装:三村優里花・武田真悠/宣伝美術:松原佑次・河合沙容子/制作:(同)尾崎商店/舞台写真:小嶋謙介/舞台映像:武信貴行(観劇三昧/SP水曜劇場)
遊劇舞台二月病
その頭の良い女性はそろばんをはじいていた。「願いましては」と繰り返し、せめて人並みの生活を手に入れたいと願い続けていた。しかし、家計の苦しさから進学を断念した。同級生たちと離れ離れになり、「もしも進学していれば」と、明るいはずだった未来への妄想はさらに明るく膨らんでいった。それは次第に、僻み、妬み、嫉みに変わり、世に対する怒りへと姿を変える。TVのトレンディドラマでは、赤いスポーツカーを乗り回すカッコいい女性の姿、本当ならば自分が乗っているはずだった。どこで歯車が狂ったのか。
時はことなり、おせきという女性がいた。おせきは影を踏まれると寿命が縮むという迷信から、自身の影を映し出す明かりを恐れ、暗い部屋に閉じこもるようになった。次第に、外出すると殺されてしまうという確信へと姿を変える。外に出ると私の影は化け物へと姿を変え、きっと私を殺してしまうだろう。しかし、このままでは、私は部屋の暗がりの中で生を終えてしまう。さて、どうしたものか。
女性は多額の借金を背負い、赤いスポーツカーを購入する。これさえあれば幸せなハズだ。
おせきは、自分に言い寄る男とともに部屋をでて外を見る事を決意する。暗がりの中で死ぬのも、自分の影に殺されるのも同じである。もしかすると大丈夫かもしれない。
女性はスポーツカーで道行く女子高生に声をかける。誘拐殺人を思いついたのである。
おせきの影はやはり化け物の姿になる。
女性とおせきはお互いの影であり、自分自身である。自分の取った選択は、やはり間違いであった。でも、こうするしかなかったし、行動したことは後悔ばかりではない。自分だけはそう思わなければいけないと自分に言い聞かせた。
石田麻菜美/武田真悠/橋本達矢/松原佑次/三村優里花/ルーデルマン大地(以上劇団員)
中村ユリ(魚クラブ)/古川智子(劇団大阪新撰組)/本多信男(カラ/フル・劇団大阪新撰組)
脚本・演出:中川真一
舞台監督:西野真梨子/舞台美術:佐野泰広(CQ)/照明:牟田耕一郎(ママコア)/音響プラン:浅葉修(Chicks)/音響オペ:道野友希菜/舞台映像:武信貴行(観劇三昧/SP水曜劇場)/衣装:三村優里花/宣伝美術:松原佑次・河合沙容子/制作:(同)尾崎商店/舞台写真:小嶋謙介/演出助手:白水恵(cx.f session)
遊劇舞台二月病
覚えていたくない事なんて沢山ある。
そんな事に限って頻繁に思い出してしまう。
思い出す度に「いつか本当に忘れてしまうかも知れない」と少し不安になる。
この不安は何なのだろう。
記憶のプールに浮かびあがる嫌な思い出。
コイツの所為で僕はどうなってしまったのだろうか。
コイツが居なきゃ僕はどうなっていたのだろうか。
今まで何かを我慢して泥をすすって生きてきた。
これからも何かしら我慢して泥をすすって生きていくんだろう。
誰だってそうして生きてるんです。
僕は泥の記憶に支えられてる。
きっと、誰だってそうなんです。
石田麻菜美/寺井幸菜/橋本達矢/松原佑次/三村優里花/ルーデルマン大地(以上劇団員)/柊美月(無名劇団)/谷美幸(覇王樹座)
作・演出 中川真一
舞台監督:西野真梨子/舞台美術:佐野泰広(CQ)/照明:牟田耕一郎(ママコア)/音響:浅葉修(Chicks)/舞台映像:武信貴行(観劇三昧/SP水曜劇場)/衣装:チェシャ/宣伝美術:松原佑次・河合沙容子/制作:鉾木章浩/舞台写真:小嶋謙介
JASRAC許諾番号:
9015824001Y43136
NexTone許諾番号:
ID000002082