カテゴリー ファンタジー, ドラマ, コメディ,
劇団名 キコ/qui-co.
公演時期 2017/08/05
地域 関東
キャスト
藤原薫(十七戦地)/佐藤健士(キコ/qui-co.)/東澤有香(キコ/qui-co.)/小栗剛(キコ/qui-co.)/えりか(BLASH/エチカ)/しんや(BLASH)
スタッフ
作・演出:小栗剛(キコ/qui-co.)/演出助手:神近梨子/照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)/当日制作:黒田哲平(voyantroupe)/フライヤーモデル:minori(from Ishinomaki)/フライヤーカメラマン:YuShimawaki(from Ishinomaki)/映像作成及び撮影:田巻正典/制作:サリバン・レコード
あらすじ
キコ/qui-co.とBLASHが「芝居 × 歌」で新たにつむぐ「銀河鉄道の夜」=「Water」。三度目の上演!!!
ライブハウスで上演されるキコ版「銀河鉄道の夜」です。
原作では嫌われ者のザネリが、おなじみジョバンニとカムパネルラを追って時間の旅を繰り広げます。原作を大胆に豪快にアレンジした問題作は、過去二度の上演でも大好評をいただきました。
(前回はチケット受付開始から一晩でソールドアウト!)
さらにパワーアップして、ピカピカに磨いて、キレキレにして3度目の上演です。
「銀河鉄道の夜」が好きな方も知らない方も、演劇が好きな方も音楽が好きな方も、何もかも嫌いな方も、みんなで楽しめる作品です。どうして「銀河鉄道」が「Water」というタイトルになっているのか、そんなところも楽しんでもらえると嬉しいです。
夏です。
子供がはしゃぐ季節です。
暑いでしょうけど、一緒に遊びましょう。
客席に座ったまま、踊れます。
黙ったままでも、唄えます。
心がそんな感じになっちゃうから。
そんな演劇を用意して、
三軒茶屋グレープフルーツムーンで、待ってます!
「Watar」についての端書
本作品は2016年夏、石巻iroriで行われたイベント「R」vol.12 に参加する形で作られました。その際は石巻在住の、あるいは石巻に関わりのあるアーティストと共にこの物語を紡ぎました。
石巻を流れる北上川を背景に、石巻の真っ暗な夜と銀河に祈りを込めた作品です。
それまでも幾度か石巻ではキコ作品をやらせて頂いておりましたが、照れくさい事を言いますと、ここまで明確に石巻に捧げた作品は初めてでした。石巻のお客さんに熱く受け止めてもらえた「Water」は私たちにとっても特別な作品になりました。あの夜、中学一年生の女の子にもらったお手紙と涙と笑顔は私たちにとってとても大切な宝物です。
稽古や記録を観た方々から東京でも上演しろよ!というリクエストに応えた形で上演したのが2017年2月。「Watar」は冬の東京バージョンとしてリライトしました。もともとは石巻に捧げたものです。これを東京でやるにはどうすればよいかと散々思案しました。
思案の結果、キコとBLASH双方の「芝居」と「歌」がぶつかりあうシンプルな「演劇」が生まれました。
この企画以前から、キコもBLASHもいろいろな思いで、形で、石巻で作品をドロップしてきました。震災の傷跡がくっきりと残る石巻の街で。かたや演劇を。かたや歌を。被災の当事者ではない我々がこの街で作品をプレイすることへの疑念や不安は多くありました。だけど、プレイしたかった。上演したかった(=play)。遊びたかった(=play)。祈りたかった(=pray)。
それは難しいことだと、私は思います。
それは難しいです。
その難しいことを、できる!と確信を与えてくれたのが、宮澤賢治「銀河鉄道の夜」と、BLASHの楽曲「アルベルベロの木」です。
百年でも千年でも生きていく木と、その上空の銀河を見上げる時の感覚。星にも愛と言う感情があるとして、私たちの愛のなんと幼稚なことか。私たちはせいぜい百年も生きられない。そんな私たちの拙い生を、神さまに内緒で神話にしてしまえたら楽しい。少しザマミロです。もしもそれがほんとにできてしまう秘密の呪文が存在するとしたら?
「アルベルベロの木」を聴いた時に思いついたのは、いたずらです。
無慈悲で無責任な神さまへのいたずらです。内緒で勝手に私たちの神話を作ってしまえ。
この歌と共にある「Water」という物語は、演劇という形を借りた祈りなのだと思います。
人々の手を合わせ、祈る一秒の積み重ねで永い年月をかけて作られる物語を神話と呼びます。私たちの短い祈りからできた物語が不恰好な神話だったら、可愛がってください。
祈りは続きます。
おそらくは皆さんの知らないジョバンニとカムパネルラがおります。嫌われ者のザネリも一緒におります。
彼らと一緒に旅をしてほしいです。
ザネリにいじわるをされてしまうかもしれませんが。
その旅の中で、あなたの一秒をこの神話に書き込んでもらえたらいいなぁと、そんなロマンチックでお待ちしております。
キコ/qui-co. 小栗剛
平均: (0)
鉄とリボン
キコ/qui-co.
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神の左手:coda
キコ/qui-co.
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デッドストック・トーキョー
キコ/qui-co.
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平日の天使、その他の短編
キコ/qui-co.
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