カテゴリー ファンタジー, ドラマ, その他,
劇団名 劇団朋友
公演時期 2021/02/25
地域 関東
キャスト
芦田昌太郎(COMETRUE)/平塚美穂/今本洋子/まきのかずこ/西海真理/野田裕/進藤忠/小島敏彦/本田玲央/渡辺聖/小泉真義/寺内淳志(J.CLIP)/村上和彌/助川嘉隆(文学座)/水野千夏/木野しのぶ/石川惠彩/敦澤穂奈美/長町美幸
スタッフ
脚本:瀬戸口郁/演出:西川信廣
/美術:小池れい/音楽:上田亨/照明:塚本悟/音響:中嶋直勝/衣裳:東京衣裳(中村洋一・大井崇嗣)/アクション:渥美博/舞台監督:山口晴記/制作:夏川正一・岸ゆりえ/企画製作:劇団朋友
あらすじ
作家・夏目漱石誕生のドラマ
明治36年ひと夏の物語
「おい。いいかげん名前くらいつけたらどうだ?」
「うるさい!お前なんか猫で十分だ!」
「まったく。お前さん、ナニサマのつもりだ」
明治36年(1903)4月、
小泉八雲が辞任したことで学生たちの不満うずまく帝大に、
夏目金之助(のちの漱石)が講師として赴任する。
不遜な空気の中、学生たちの冷たい視線晒される金之助は、
毎日、不満と苛立ちを抱えながら教壇に立っていた。
さらに失恋で人生をはかなむ学生・藤村操が目の前に現れ、
金之助の気持ちはますます不安定になっていく。
そんなとき、一匹の小さな黒猫が夏目家に迷い込む。
心が病み始めた金之助は、その黒猫と会話をし始めるが……。
妻と猫と金之助。
おかしな三角関係を軸に、不世出の文豪誕生を描くドラマ。
平均: (1)
stinky 2024/10/19 00:22
どんどん引き込まれるニャー!
我が国が千円札にも貼ってしまうほど誇ったあの文豪、、、音に聞こえし代表作が生まれる前の事。 もしも彼が喋る猫と出会っていたのなら、、、。 思わず口角の上がるこの設定、それを裏切らない可愛い演出の数々、魅力的なキャラクターたち。 現代では炎上必至のフェミもLGなんちゃらもへったくれも無いエッグイ感性で周囲や観客を不快にさせていく金之助。 しかし、奥さんたちのどこか受け流すような反応などから当時の風潮がスッとこちらに流れてはなんだか染められてしまい、また金之助も不器用ながらも生真面目で情の熱さも垣間見れたりと、結局どこか憎めず見入ってしまいます。 そんな気難しい彼の前に無邪気な「猫」が現れ、彼を時に翻弄し、時に足りないものを埋めていく、という構図も素敵でワクワクしました。 劇中、あるモブが模範のような文句を述べます。 「生きる意味を突き詰めて考えることは、人間にとって最も気高いことではないでしょうか」 間違ってないでしょうし僕もそう思ってた節はありましたがこの作品に出合い、改めました。 人間ってなんだろう、でも、彼らみたいな生き方ができたら、僕も幸せになれる気がする。 そんな気持ちになりました。