【公演会場】川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
【開演時間】2021年12月4日(土)13:00開演
【あらすじ】
今年、劇団わが町は、翻案に挑戦する。
イギリスで成り立った話が、日本で成り立つのかどうか、ディケンズの話が面白いから成り立つはずだと思ったが、やってみると結構壁があって往生した。
最大の壁は、精霊だった。スクルージを過去、現在、未来へと引っぱりまわすあれである。妖精好きのイギリス人が好みそうな形象だが、あの手の役どころが日本にはない。村岡花子さんはそれを全部幽霊と訳されたが、それではマーレーの幽霊と区別がつかない。最近の翻訳ではほとんど精霊と訳されているが、日本にはその言葉にふさわしい伝承がない。
で、思い切って「神」としてみた。神話に体系化されることで、権力に利用された「神」ではなく、山にも川にも森の巨木にも神がいる、先祖も神になるという「八百万(やおよろず)の神」である。その延長に、鬼も河童も座敷童子もいるという、この国の豊かな民俗に重ねてみようというのである。見えない何者かに見守られている、何者かのおかげで生きていける、「おかげ様で」と言い合う日本という池に、ディケンズという試薬を落としてみようというのである。やってみて気がついた。翻案するということは、国境を越えて文化論を構築するということだったのだ。
ふじたあさや
【キャスト】劇団わが町劇団員
【スタッフ】
作 チャールズ・ディケンズ
翻案・脚色 ふじたあさや・原田 亮<Platanus>
演出 ふじたあさや
音楽 藤原 豊
美術 池田ともゆき
照明 坂本義美
音響 山北史朗
衣裳 大谷恵理子<Platanus>
舞台監督 野口岳大
演出助手 古舘一也
ステージング協力 森山蓉子<Platanus>
宣伝美術 中村圭介(ナカムラグラフ)
主催 川崎市アートセンター
企画・制作 川崎市アートセンター/NPO法人KAWASAKIアーツ
後援 川崎市教育委員会/NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり
【上演時間(目安)】
2時間
【チケット販売終了日時】
2021年12月17日(土)23:59
【問合せ先メールアドレス】
ticket@kawasaki-ac.jp
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