カゴの中

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商品コード: 30101604
突劇金魚「僕のヘビ母さん」台本
販売価格(税込): 800
2017年4月作品 ※この商品はメール便対象商品です(3点以内)
■作品説明

作・演出 サリngROCK

「あら、おかえり」

味噌汁を混ぜていたのは、蛇だった。

緑色のウロコ、黄色い眼。
口の真ん中からチョロっと飛び出す青黒い舌。

その舌の先は二つに分かれてる、そんな蛇が、味噌汁をよそった茶碗を僕に差し出した。

一週間前。

母さんがいなくなって、こいつが現れた。

こいつは、母さんと同じ味のご飯を作って、母さんの布団で眠って、母さんの好きなキャンディーズを歌う。

僕は、母さんのことを一番わかってる。
だから僕には、わかる。

母さん、早く言ってくれればよかったのに。
母さんがほんとは蛇やったってこと。

「今日は、なんの味噌汁?」

僕は笑いながらちゃぶ台の前に座る。

「今日は、わかめ」

青黒い舌をチロチロさせながら、母さんは、味噌汁の器とサンマの皿、それに白いご飯を僕の前だけに置く。

それから、棚の上に仕掛けた罠にひっかかっていたネズミを掴んで、僕の向かいに座る。

「いただきまーす」

家族の食卓が始まる。

母さんは、黒いネズミにかぶりつく。
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