世界と戦う劇団特集
維新派
維新派

関西を拠点とし、主宰・脚本・演出をつとめた故松本雄吉を中心に、さまざまな場所で公演を行う。「移民」や「漂流」をキーワードに、1970年の設立以来、一貫してオリジナル作品を上演している。特に、野外に自らの手で巨大劇場を建設するという手法は国内外から注目を集めている。『呼吸機械』(2008)では、びわ湖上に舞台を作り、『MAREBITO』(2013)では、瀬戸内海を借景に岡山の離島、犬島で地球や人類の歴史と未来を描いた。『トワイライト』(2015)では野球グラウンド全面を使った広大な舞台を現出させた。最後の作品となった『アマハラ』では、世界遺産の奈良・平城宮跡にて、草原の中に巨大な船を模した劇場を作り、20世紀初頭、海を渡った日本人を描いた。2000年よりヨーロッパやアジアなどで、海外公演も多く行う。

受賞歴

2002年 朝日舞台芸術賞
2005年 読売演劇大賞演出家部門優秀賞
2009年 朝日舞台芸術賞 アーティスト賞/芸術選奨文部科学大臣賞
2011年 紫綬褒章
2013年 大阪市市民表彰
2015年 大阪文化賞

関連サイト

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Plays
トワイライト

演出:松本雄吉
作:松本雄吉

Pick Up

松本雄吉 マツモト ユウキチ

1946年熊本県天草生まれ。維新派主宰、演出家。
大阪教育大学で美術を専攻。1970年維新派を結成。1991年、東京・汐留コンテナヤードでの巨大野外公演『少年街』より、独自のスタイル『ヂャンヂャン☆オペラ』を確立。維新派以外で、「イキシマ」(松田正隆作)、「レミング〜世界の涯まで連れてって〜」(寺山修司原作)、「十九歳のジェイコブ」(中上健次原作)などの作品を演出した。
2016年6月に永眠。