昨年の春、おばあちゃんが亡くなった。
母の実家でおばあちゃんが一人で住んでいた食堂『喜楽亭』
明るく元気なおばあちゃん。
子供の頃良く来ていた孫の牧島玲央の思い出とは裏腹に、薄暗く誰もいなくなった食堂はどこか哀しさが漂っている。
マイペースな玲央は、一緒に片付けに来ていた母や妹から怒られつつ遺品整理も兼ねておばあちゃんの手紙の整理をしていると、
手紙の山の中から未開封で宛先の無い二通の手紙を見つける。
一通は女性の字で「愛したあなたへ」と書いてあり、もう一通は無記入。
興味本位で何も書いていない封筒を開き手紙を読んでみると、
そこには男性の字で後悔や謝罪の言葉が書き綴られていた。
ふと顔を上げてみると、明るい店内におばあちゃんと同じ名前の若い店員さんが働いてたのだった…
令和の青年が昭和の時代にタイムスリップ!
荒々しくも元気な時代を追体験する、時を超えた手紙を巡る人情ストーリー!